- 2005/11/25 (金) AM 0:25
▼動作スピードについて
よく使う動作について早さを計ってみた。
▼フルHDについて
本機の特徴でもあるフルHDパネル(1920×1080)だが、デフォルトでは画面サイズが「フル1」にセットされている。
初期設定では、本機のフルHDパネルの意味が無い。
店頭デモで比較する際は、この点を注意して欲しい。
「フル1」表示で比較した場合、従来機で見るのとあまり変化は感じられないが、「Dot by Dot」で見ると明らかに違うことが分かる。
「Dot by Dot」にすると小さくなると言う人もいるが、そうではなく放送されている本来のフォーマット通りに表示されるのだ。むしろ、従来機はオーバースキャン表示なのだ。
しかし、「Dot by Dot」が全て良い訳でも無い。
放送内容によっては、見えなくていい箇所まで見えてしまう。
下図は、その一例
この様に本来、見えない領域までもが表示されるので、この辺は留意して欲しい。
また、放送内容によっては下図の様に上下や左右に黒い領域が少しでる事もある。
その原因としては、編集過程や元ソースによるもので放送局側の問題だ。
NHK-hですら、若干その様な映りになる。しかし、BMLコンテンツは隅々まで表示する。
▼まとめ
DLPプロジェクターと比べると、液晶テレビは映像にメリハリがあり映り過ぎる感もある。
その辺は、映像調整で多少改善できる。
SDTVについては、ブラウン管と比べるとやはり映りが悪く感じる。
これから、ブラウン管テレビから切り替えて来る人は、デジタル放送視聴時に発生するモスキートンノイズが気になる人が出てくるかもしれないが、MPEG2で圧縮されているので、その辺は慣れていくしかない。放送内容によっては酷い場合もあるが結局のところ放送局側の問題なので致し方ないと思う。
フルHDパネルによって精細さは、向上したと感じる。1m程度の視聴距離でも綺麗さを実感できる。
しかし、番組内容によっては本来隠れる領域までも表示してしまうので、放送局側はこの辺を注意して制作してくれるとありがたい。
シャープは初期型のワイドタイプLC-28HD1を当時の価格で110万円もしている。
その頃を考慮すると、かなり手慣れた価格帯にまで下がってきており、現在では本機の売値は1インチ1万円を切っている。画質や機能もかなり向上している。しかし、それは他社も同様だ。
これからは、更なる差別化が必要ではないかと思う。
海外勢に至っては更に低価格な商品をリリースしている。
個人的にLC-37GE2の最大のポイントはMade in JAPANのフルHDパネルだ。
正直、それ以外は突出した特徴に欠けてると感じる。
最近の市場では、HDMIの有無だけで商品の価値が変わる傾向がある。
HDMIが有れば、伝送路はデジタルなので確かに高品質な映像を送れるが、それだけで良いのだろうか?
実際、私の環境ではD端子を約6mも延ばして接続している。
しかも、その間にはAVアンプを挟んでいる。
だが、長距離の伝送路にもかかわらず内蔵チューナに匹敵する絵作りだと感じる。
HDMIの有無だけで商品を比較するのに対し、ちょっと疑問を提示してみたいと思う。
長距離伝送ならHDMIの方が有利だが、短距離においてはD端子と比べても画質の差はあまりないだろう。
強いて言うなら音声も一緒に遅れるのでケーブル1本なのが魅力的だ。
だが、HDMIのデータシーを見れば分かるが、Silicon Image社のチップは殆どがアナログ出力(映像)だ。
と言うことは、結局の所テレビ内部で[D/A→A/D変換]と無駄な事をしているのだ。
それでは、D4端子とたいして変わらないじゃないか!
私の予想では、全メーカの薄型テレビに搭載しているHDMIはアナログ出力なのではないかと思う。
画質を左右するのは、やはりスケーラICやパネルなどのデバイスだと私は思う。
シャープは液晶やICなどのデバイスなどで頑張っているが、現状の機能では直ぐ他社に追随されるだろう。
個人的には、以下の項目を搭載して貰えるとマニア層にもうけるし、差別化しやすいではと思う。
やはり、これからはパネル産地以外の付加価値やこだわりがないとダメだろう。
暫くの間、本機の映像を見ているが、動きボケはまず感じない。
最近の液晶は応答速度がかなり改善されているので、さして重要ではないかと。
また、コントラストだが、これも十分だと思う。
直線上で見れば一番良いが多人数で視聴しても特に気にならない。
それと、これは他社も含めて言えることだが、薄型テレビ化に伴い設置場所の自由度と奥行きを気にしなくなったのは良いが、壁掛けする家庭も増えてきてるらしい。だが、実際に壁掛けをするにあたって問題なのはテレビまでの配線だ。
初期のモデルではAVCセンターという形でチューナー部は別にあった。(テレビ〜AVCセンター間はDVI接続)
現在では殆どの製品が一体化している。
一体型テレビを壁掛けしてた場合、多くの機種を外部入力で接続しようとすると、その分のケーブルが増える。
距離が長くなればその分信号劣化もする。
AVCセンターの頃では無かった問題点がここにある。
実際の所、自由な設置が出来そうで出来ない事もあるのだ。
やはり配線問題をクリアするには早急にPLCを実用化し製品に搭載して欲しいところだ。
せめてアダプタータイプでも良いから製品化を強く望む。
最後に、最近の液晶テレビは綺麗だなぁ〜と、つくづく思う。
以上、たいたんnoレビューでした〜。
【関連サイト】
シャープ → AQUOS → オーナーズラウンジ AQUOS.jp
【関連商品】
よく使う動作について早さを計ってみた。
1.スタンバイ状態から番組映像が表示するまで | ||
約7.5秒 | ||
電源が完全にスタンバイ状態から計測。 スタンバイ状態にして2,3秒以内なら、もう少し早く表示した |
||
2.EPG(BSDの番組表)で現在から1週間先までスクロール表示 | ||
LC-37GE2 | 約3分 | |
DV-HRD2 | 約50秒 | |
EPGの動作スピードはかなり遅く感じる 37GE2では一度に表示される放送局が約倍になっているが、それでもHRD2と比較すると遅い |
||
3.選局 | ||
BSDで103ch→181ch | 約1.5秒 | |
地上Aで3ch→10ch | 約0.5秒 | |
デジタル放送はデコード処理などでアナログ放送よりも遅くなると推測する |
▼フルHDについて
本機の特徴でもあるフルHDパネル(1920×1080)だが、デフォルトでは画面サイズが「フル1」にセットされている。
初期設定では、本機のフルHDパネルの意味が無い。
店頭デモで比較する際は、この点を注意して欲しい。
「フル1」表示で比較した場合、従来機で見るのとあまり変化は感じられないが、「Dot by Dot」で見ると明らかに違うことが分かる。
「Dot by Dot」にすると小さくなると言う人もいるが、そうではなく放送されている本来のフォーマット通りに表示されるのだ。むしろ、従来機はオーバースキャン表示なのだ。
しかし、「Dot by Dot」が全て良い訳でも無い。
放送内容によっては、見えなくていい箇所まで見えてしまう。
下図は、その一例
従来機の表示に相当する「フル1」 | 「Dot by Dot」だと全て表示するので画面右下に時刻が表示される |
この様に本来、見えない領域までもが表示されるので、この辺は留意して欲しい。
また、放送内容によっては下図の様に上下や左右に黒い領域が少しでる事もある。
その原因としては、編集過程や元ソースによるもので放送局側の問題だ。
NHK-hですら、若干その様な映りになる。しかし、BMLコンテンツは隅々まで表示する。
Dot by Dot表示で上下左右に黒い領域が出る | 放送によっては黒い領域が殆ど無いのもある |
▼まとめ
DLPプロジェクターと比べると、液晶テレビは映像にメリハリがあり映り過ぎる感もある。
その辺は、映像調整で多少改善できる。
SDTVについては、ブラウン管と比べるとやはり映りが悪く感じる。
これから、ブラウン管テレビから切り替えて来る人は、デジタル放送視聴時に発生するモスキートンノイズが気になる人が出てくるかもしれないが、MPEG2で圧縮されているので、その辺は慣れていくしかない。放送内容によっては酷い場合もあるが結局のところ放送局側の問題なので致し方ないと思う。
フルHDパネルによって精細さは、向上したと感じる。1m程度の視聴距離でも綺麗さを実感できる。
しかし、番組内容によっては本来隠れる領域までも表示してしまうので、放送局側はこの辺を注意して制作してくれるとありがたい。
シャープは初期型のワイドタイプLC-28HD1を当時の価格で110万円もしている。
その頃を考慮すると、かなり手慣れた価格帯にまで下がってきており、現在では本機の売値は1インチ1万円を切っている。画質や機能もかなり向上している。しかし、それは他社も同様だ。
これからは、更なる差別化が必要ではないかと思う。
海外勢に至っては更に低価格な商品をリリースしている。
個人的にLC-37GE2の最大のポイントはMade in JAPANのフルHDパネルだ。
正直、それ以外は突出した特徴に欠けてると感じる。
最近の市場では、HDMIの有無だけで商品の価値が変わる傾向がある。
HDMIが有れば、伝送路はデジタルなので確かに高品質な映像を送れるが、それだけで良いのだろうか?
実際、私の環境ではD端子を約6mも延ばして接続している。
しかも、その間にはAVアンプを挟んでいる。
だが、長距離の伝送路にもかかわらず内蔵チューナに匹敵する絵作りだと感じる。
HDMIの有無だけで商品を比較するのに対し、ちょっと疑問を提示してみたいと思う。
長距離伝送ならHDMIの方が有利だが、短距離においてはD端子と比べても画質の差はあまりないだろう。
強いて言うなら音声も一緒に遅れるのでケーブル1本なのが魅力的だ。
だが、HDMIのデータシーを見れば分かるが、Silicon Image社のチップは殆どがアナログ出力(映像)だ。
と言うことは、結局の所テレビ内部で[D/A→A/D変換]と無駄な事をしているのだ。
それでは、D4端子とたいして変わらないじゃないか!
私の予想では、全メーカの薄型テレビに搭載しているHDMIはアナログ出力なのではないかと思う。
画質を左右するのは、やはりスケーラICやパネルなどのデバイスだと私は思う。
シャープは液晶やICなどのデバイスなどで頑張っているが、現状の機能では直ぐ他社に追随されるだろう。
個人的には、以下の項目を搭載して貰えるとマニア層にもうけるし、差別化しやすいではと思う。
やはり、これからはパネル産地以外の付加価値やこだわりがないとダメだろう。
|
暫くの間、本機の映像を見ているが、動きボケはまず感じない。
最近の液晶は応答速度がかなり改善されているので、さして重要ではないかと。
また、コントラストだが、これも十分だと思う。
直線上で見れば一番良いが多人数で視聴しても特に気にならない。
それと、これは他社も含めて言えることだが、薄型テレビ化に伴い設置場所の自由度と奥行きを気にしなくなったのは良いが、壁掛けする家庭も増えてきてるらしい。だが、実際に壁掛けをするにあたって問題なのはテレビまでの配線だ。
初期のモデルではAVCセンターという形でチューナー部は別にあった。(テレビ〜AVCセンター間はDVI接続)
現在では殆どの製品が一体化している。
一体型テレビを壁掛けしてた場合、多くの機種を外部入力で接続しようとすると、その分のケーブルが増える。
距離が長くなればその分信号劣化もする。
AVCセンターの頃では無かった問題点がここにある。
実際の所、自由な設置が出来そうで出来ない事もあるのだ。
やはり配線問題をクリアするには早急にPLCを実用化し製品に搭載して欲しいところだ。
せめてアダプタータイプでも良いから製品化を強く望む。
最後に、最近の液晶テレビは綺麗だなぁ〜と、つくづく思う。
以上、たいたんnoレビューでした〜。
【関連サイト】
シャープ → AQUOS → オーナーズラウンジ AQUOS.jp
【関連商品】